フォニックスとは、英語のスペルと発音との関係性をルール化して、正しい読み方を学ぶ方法です。
英語圏の子供や外国人に英語の読み方を教える方法として用いられています。
英語は日本語(かな文字)のような綴りと発音が一致する表音文字とは異なり、スペルと発音が必ずしも一致しません。
この点が以下のような発達の特性を持つお子さんの場合、英語の基礎である「英単語を覚えること」への大きなハードルになります。
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1言語の力が弱い
言語能力が弱く、日本語の語彙が少ないお子さんの場合、英単語の学習はうまくいきません。なぜなら、英語学習は日本語に対応する英単語を学習していく方法論になっているからです。
例えば、日本語の“しゃべる”は英語で“speak”、日本語の“話す”は英語で“talk”というように日本語と英語を対応させながら覚えていきます。そもそも日本語の“しゃべる”と“話す”の違いがあいまいな場合、“speak”と“talk”の違いが分からず、うまく覚えることができません。 -
2理屈で物事を考える力が弱い
理屈で物事を考える力が弱いお子さんの場合、スペルと発音が必ずしも一致しないという日本語と英語の違いをうまく整理できず、英単語を覚えることが捗りません。さらに英語には「アルファベット読み」「ローマ字読み」「英単語読み」という読み方の違いがあり、混乱に拍車をかけます。
例えば、Ken stays in LAという文章に出てくる英単語は「アルファベット読み」「ローマ字読み」「英単語読み」が混在しています。このような日本語とは違うルールが英単語の学習の進捗を妨げます。 -
3記憶力が弱い
一般的な英単語の学習は、アルファベット読み・ローマ字読み・英単語読みの違いに注目せず、「スペルと意味を丸暗記」しながら、慣れていく学習方法です。
例えば、住む=live live live live...と10回、20回書いたり、発音しながら覚えていくという手法です。
これは一般的な学習方法で決して悪いやり方ではありませんが、特性上記憶力が弱いお子さんの場合、このやり方では英単語が中々覚えられません。 -
4書く力が弱い
前述の通り、英単語を何度も書きながら覚えていくことが一般的な学習方法です。
これは手先と脳の協応によって得られる練習効果を前提とした学習方法ですが、そもそも特性上書く力が弱い場合、練習効果よりも書くことの消耗が激しく、書けば書くほど英単語が覚えられないということが起きてしまいます。
このやり方は練習効果が得られないだけではなく、やればやるほど自信を無くしてしまう悪循環に陥る可能性があります。
上記のような困難がある場合、フォニックスによって「英単語を覚えること」の困難を解決できる可能性があります。
フォニックスの例
英単語はアルファベットの読みと実際の発音が違います。この実際の発音に基づいた読み方を“フォニックス読み”といいます。
例えば、アルファベット読みではA(エー)、B(ビー)、C(シー)、D(ディー)、E(イー)となりますが、フォニックス読みだとA(ア)、B(ブ)、C(ク)、D(ド)、E(エ)となります。
bedという英単語をフォニックス読みで発音すると「ブェッド」となり、実際の発音を表すことができます。
新学習指導要領における英語学習の目標に一つに「日本語と外国語との音声の違い等に気付くとともに、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しむようにする」という狙いがあり、文部科学省は従来型の丸暗記する英語学習からの脱却を図っています。
スペルと発音に違いを学ぶフォニックスは、この新学習指導要領の狙いと一致しています。
そのため、コーチング1では2020年の新指導要領の実施に先駆けて、2019年から英語学習においてフォニックスコーチングを導入しています。
フォニックスコーチングの特徴は以下の3点です。
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1完全1:1の個別指導・家庭教師・オンライン
コーチング1では「個別指導塾」「家庭教師」「オンライン指導」ともに完全マンツーマンでフォニックス・英語学習指導を行います。なぜなら、発達障害・グレーゾーンと一口にいっても特性は十人十色なので、完全マンツーマンが最適だからです。(一般的な個別指導塾は「教師:生徒=1:2~3」)
また、個別指導塾は気が散りやすいものが一切無いシンプルな作りのブースで区切られ、ホワイトボードやノートを活用した教師主導の「講義・解説型」の授業を行います。家庭教師は家庭学習の環境作りの支援も可能です。 -
2発達障害の学習に特化した実績とノウハウ
一般的な英語塾・個別指導塾・家庭教師と違い、WISCなどのデータを元に特性を「言語の力が弱い」「理屈で物事を考える力が弱い」「記憶力が弱い」「書く力が弱い」などの項目別に分析し、最適な学習計画を立案します。
ノウハウがないまま発達障害・グレーゾーンのお子さんを受け入れている英語塾・個別指導塾・家庭教師も増えていますが、お子さんの“発達の特性を理解”し、“特性に合った学習指導”を行うことは10年で5,920件の相談・指導実績とノウハウがある私たちの最大の強みです。 -
3学校英語の補習から受験対策まで可能
フォニックスによる英語学習は2020年から新たに始まった小学英語の補習として最適です。
また、中学英語においては、学校の補習を基本にしながら、プラスαの学習としてフォニックスを導入します。さらに高校受験対策も可能です。
多くの発達障害・グレーゾーンのお子さんは、適切なフォニックス・英語学習指導を行えば、高校受験が可能です。 -
4全てのサービスがオンライン可能(海外可)
コーチング1の学習指導、SST、プログラミングなどの全てのサービスはオンラインで受講することが可能です。(スマホ・タブレット・PCがあれば、特別な機材は不要)
私たちは「都市部と地方に確実に存在する発達障害・グレーゾーン児童に対する教育格差の解消」と「感染症対策と教育の両立」を目的にオンライン指導を導入しました。
これまで対応できなかった世界中の様々な地域の方に、最新かつ最適な学習指導サービスを提供することができます。
コーチング1の感染症対策
コーチング1ではコロナ禍が収束するまで感染症対策を継続していく所存です。
「個別ブース」「マスク着用」による飛沫感染の徹底予防 、「手洗い・手指除菌」「机・ドアノブ等の除菌」による接触感染の徹底予防、「全入室者検温」によるリスク管理、「換気の徹底」および「空気洗浄機の導入」による3密回避などの施作により、安心して学べる環境を整えています。
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