発達障害=ギフテッド?

ギフテッドとは、同世代と比較して、並外れた成果を出せるほど突出した能力を持つお子さんのことです。

発達障害の社会的な認知が不十分なせいか、いまだに「発達障害(特にアスペルガー症候群)=ギフテッド」だと思い込まれている方がいます。
しかし、発達障害とギフテッドは異なる概念です。

誤解の一因はアスペルガー症候群とギフテッドの特徴が一見すると似ているという点があげられます。

例えば、ギフテッドは自分の得意分野に強い関心を持ち、極端にこだわりを持ちます。
このこだわりが原因となり、集団で孤立したり、コミュニケーションがうまくいかないということが起きます。

この特徴が一見するとアスペルガー症候群に似ているわけです。
しかし、ギフテッドは「能力」が先にあり、結果としてこだわりを持つのに対し、アスペルガー症候群の場合は「こだわり」が先にあります。

このような本質的な違いがあるため、発達障害とギフテッドでは対処方法が変わります。
「発達障害=ギフテッド」という思い込みを排除し、お子さんの特性を客観的に把握し、適切に対処することが重要です。