発達障害とは

発達障害は一般的に学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム(高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)の総称として使われます。

発達障害者支援法によれば、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」が発達障害と定義されています。

ところで、多くの発達障害は知的障害を伴いません。
知的障害を伴わなくても、「障害」という言葉を含んでしまうことが、発達障害が誤解を招いてしまうポイントです。

「障害」という言葉には、能力の困難だけでなく、その特性によって引き起こされる「社会での不適合状態による困難」も含まれます。
つまり、知的障害を伴わない発達障害の「障害」は、「社会での不適合状態による困難」という意味です。(例えば、LDは学校という社会に参加し、皆と一斉に物事を学習する際に不適合状態に陥り、困難が生じる。)

「社会での不適合状態による困難」が生じている場合は、発達障害の疑いがあると考え、行動した方がよろしいでしょう。