実行機能とは

ADHDを抱えるお子さんの場合、実行機能の低下をはじめとする脳の器質的・機能的障害が背景にあると考えられています。

実行機能とは、
1.目の前の状況を把握して認知する力
2.順序立てて考えをまとめる力
3.衝動的に反応して行動せずに熟考する力
4.現在の状況と過去の記憶を照らし合わせて判断する力
5.実行に移る前に順序立てる力
のことです。

この実行機能が障害されているために、多動性や衝動性、不注意が引き起こされると考えられています。
そして、この実行機能は学習面にも影響します。

例えば、夏休み課題です。
以下のように実行機能をうまく働かせると、夏休みの課題は滞りなく消化できるでしょう。

1.与えられた課題の量を把握して認知する
2.課題をこなすペース配分を考え、まとめる
3.本当に実現できるペースか熟慮する
4.去年はどうだったか、記憶と照らし合わせる
5.実行に移る前に最終的な確認をする

一方、実行機能に障害があると、夏休みの課題は滞り、最終日近くになって、焦りだすことになるでしょう。
ですから、ADHDを抱える、もしくはADHDの傾向・疑いがあるお子さんについては、周りが実行機能のサポートを行うことをお勧めします。

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